「うつ病」にかかっている人たちの厳しい現実

ストレスのかかる現代社会で、職場や学校、人とのふれあいが多くなるほど「うつ病」にかかる人は多くなります。一番発症率が高いのは職場の人間関係や残業の多い勤務体制と言われています。

「うつ病」患者の特徴的な症状として衝動的な自殺願望が上げられます。実際に、自殺者の全国発生数は驚くべきものがあります。年により増減がありますが、平成21年頃から減少傾向とはいえ、それでも年間2万人を超えているのです。

例えば「がん」など身体的な病気で死に至るケースと違い、自分自身で命を絶つ行為に及ぶわけですから、その精神状態たるや正常とはいえません。しかしそれでも、とりつかれたように自死への道へと突っ走ってしまうケースが後をたたないでいる現実を私たちは受け止めなければならないのです。

人がそんな命にかかる究極の選択をまさにしようとする時、自分の気持ちを聞いてくれる人がいて、話すことができるかどうかが、生死の境目になることが現実にあります。

いわゆる「命の電話」というものがあり、厚生労働省のWebサイトには、
「まもろうよ こころ」https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/
という「あなたの声を聞かせてください」というタイトルのホームページがあります。

その他、精神科医が担当する「いのちのオンライン相談窓口」
https://www.justanswer.jp/sip/mental-health

24時間365日相談OKの「いのちの電話」
https://www.askdoctors.jp/open/landing_e

その他Webサイトを検索すると、そのたぐいのサイトが立ち上がっているのを目にすることが出来ます。周りの人で、「この人は危ないかも」と感じるようなことがもしあったとき、けっして強制せず、さりげなく知らせてあげることができたらと思います。